亜鉛は育毛に効果ある?薄毛との関係やサプリ・摂取量について

錠剤

育毛に効果があるとされる栄養素はいくつかありますが、その中でも「亜鉛」は髪に良いというイメージをもっているという方も多いのではないでしょうか?実際に育毛剤や育毛サプリに配合されているものもあります。

ここでは、そんな亜鉛が本当に薄毛対策に効果があるのかや亜鉛サプリや摂取量などについてご紹介していきます。

亜鉛が育毛に効果的とされる理由

まず、亜鉛と脱毛症に関しては様々な研究があり、薄毛と亜鉛の不足は関係性があるという報告もいくつかあります。

円形脱毛症、男性型脱毛症、女性型脱毛症、休止期脱毛症の4タイプの脱毛症患者312人とコントロール30人を対象にして、血清中の亜鉛と銅の濃度を評価したところ、銅に関しては大きな違いは見られなかったものの、亜鉛濃度は全てのタイプの脱毛症の患者において圧倒的に低い数値であることがわかった。

(参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24371385

このように、亜鉛代謝の乱れは脱毛と深い関わりがあるということが示唆されています。

毛包に働きかける

亜鉛と育毛が関係している一つの理由は亜鉛が「毛包」に働きかけるということです。亜鉛は、毛包が退行する強力な抑制剤となり、毛包の回復を促してくれる働きがあることで知られています。

マウスを使った実験では、亜鉛は生体内で強力な育毛の調整物質として使われているということが示されました。(参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16232307

5α-レダクターゼを阻害する

「5α-レダクターゼ」というワードはあまり聞きなれないかもしれませんが、男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換してしまうことでAGA(男性型脱毛症)の原因になるとされている酵素です。実際にAGA治療でもこの5α-レダクターゼの働きを抑制するための薬を処方することもあります。

亜鉛とアゼライン酸がこの「5α-レダクターゼ」の働きを抑制するという報告があるのです。(参考:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3207614

材料

亜鉛が髪に良いと言われている理由として、亜鉛が髪の材料になるということも挙げられます。ご存知の通り、髪はタンパク質で構成されており、99%はケラチンという物質でできています。

亜鉛はタンパク質の合成にも関わっていて、このケラチンの合成に必要不可欠な存在と言えます。亜鉛は新陳代謝において重要な役割を担っているため、不足すると細胞分裂が活発な髪にとっても悪影響を与えてしまうのです。

実際に薄毛に効くの?

薄毛対策

このように、亜鉛が育毛にとって重要な役割を担っているということがわりましたが、実際に亜鉛を摂取することで薄毛を改善できるのでしょうか?実はこれに対してははっきりとした結論はまだ出ていません。

亜鉛と育毛の関係に関する議論はここ数十年行われており、脱毛症の治療には効果がないという意見もあります。

マウスではなく、人を対象にして亜鉛サプリメントを摂取するという研究もありますが、被験者の数が少ないということと、ポジティブな効果があったのは15人中9人という微妙な結果になっていることから、亜鉛が薄毛治療に効くと断言することは難しいのが現状です。(参考:https://synapse.koreamed.org/DOIx.php?id=10.5021/ad.2009.21.2.142

ただ、亜鉛不足が薄毛の原因になってしまうことは確かですし、亜鉛欠乏症による様々な症状が報告されているので普段の食事から亜鉛が不足してしまわないように意識していくことが重要です。

亜鉛で抜け毛が増えて逆効果というケースも

ネット上の口コミなどを見ていると亜鉛サプリメントを使い始めてから抜け毛が増えて逆効果だったというケースもあるようです。

原因として考えられるのは、たまたまサプリメントを摂り始めた時期と抜け毛の時期が重なっていた場合やサプリメントに含まれていた他の成分(セレンやクロムなど)が影響を与えてしまった可能性が考えられます。

育毛のために亜鉛サプリメントを活用する場合は、育毛専用のサプリを使うことをおすすめします。

亜鉛を不足させないために

亜鉛不足

亜鉛の摂取推奨量は、成人男性で10mg成人女性で8mgとされています。(参考:厚生労働省、日本人の食事摂取基準2015)

ただ、最近は偏った食生活やダイエットなどが原因で、亜鉛不足の人が増えていて、現代人の90%が不足傾向にあるとも言われています。亜鉛を豊富に含む食材やサプリメントを活用して補っていきましょう。

亜鉛を含む食品

亜鉛は貝類や魚介類に豊富に含まれていて、特に牡蠣は最も多く亜鉛を含む食材として知られています。

他にも、牛や豚、鶏肉、ナッツ類、豆類、穀類などからも亜鉛を摂取することができます。

サプリメントを活用

毎日食事から十分な亜鉛を摂るのが難しい場合はサプリメントを活用するのがいいでしょう。

亜鉛サプリにも色々あり、安いものからマルチビタミンタイプのものまでありますが、薄毛対策としては育毛専用につくられたサプリメントがおすすめです。

有名な育毛剤である「チャップアップ」が出しているサプリメントには、亜鉛はもちろんのこと、他にも育毛のために考えられた成分が複数配合されているため、薄毛対策には最適なサプリメントです。

葉酸配合

効率よく吸収するには

亜鉛と一緒に摂ることで亜鉛の吸収率をアップしてくれるものと、逆に妨げてしまうものがあります。

亜鉛の吸収率をアップするもの

  • ビタミンC
  • クエン酸
  • ビタミンA

亜鉛の吸収を阻害するもの

  • アルコール
  • タンニンを含むコーヒーやお茶
  • カルシウム
  • オレンジジュース
  • 食物繊維
  • シュウ酸
  • 穀類や種子に含まれるフィチン酸
  • ポリリン酸やリン酸塩などの食品添加物

また、亜鉛は一度にたくさん摂るよりもこまめに摂取した方が吸収率を高めることができます。

不足させないための生活習慣

お酒を飲みすぎるとアルコールによって亜鉛が尿から排泄してしまうため、アルコールの飲みすぎにも注意しましょう。

また、ストレスや食品添加物、タバコが原因で亜鉛が不足してしまうケースもあるため、食生活や生活習慣を見直すことも大切です。

過剰摂取は要注意

亜鉛は普段の食事から摂りすぎてしまうことは考えにくいですし、サプリメントの容量を守っていれば特に心配はありませんが、過剰摂取してしまうと、副作用がでてしまったり、銅などの他のミネラルの吸収を阻害してしまうことがあるため、摂りすぎには注意しましょう。

亜鉛配合の育毛剤

亜鉛が不足することで脱毛症が引き起こされるということに着目して、育毛剤に亜鉛が配合されたものがあります。「ミネラルヘア育毛剤」には、亜鉛が保湿剤として配合されています。

ただし、このように育毛剤から直接頭皮に塗ることで育毛に効果があるといったデータは見当たらなかったため、効果は未知数です。